マイスタイルワーカー:メンズヤマグチ 山口忠行さん

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学園坂商店街の北側にある山口洋品店の店主山口さんは、商店街の「顔」的存在。

街になくてはならない逸材、山口さんの商店街に対する想いを伺ってきました。

 

山口忠行さん。お店の前でニコリ。


学園坂商店街北側にある紳士用品の店。量より質がモットー。

所在地 東京都小平市学園東町1-15-4
電話 042-345-2679
営業時間 10:00〜19:30
定休日 毎週火曜日


「大切なのは、希望とポリシーを持つことよ」

2枚目俳優みたい!イケメンの山口さんです。

山口さんは昭和19年長崎生まれ。
お父さんの弟が東京で繊維メーカーを営んでいたこともあり上京、洋品店で17年修行をした後、ここ学園坂商店街でお店をだしました。

商売に必要なのは、「希望とポリシーを持つこと」と山口さん。

17年間の修行の間、コツコツとお金を貯められたのも
「将来自分の店を持ちたい」
という希望があったから。

同業者が、安い外国産の洋服を仕入れてどんどんつぶれていく中、ちゃんと生き残ることができたのは
「いいものは高くても売れる」
というポリシーを曲げなかったから。

「ポリシーがぶれるとダメ。」と山口さんは言います。

高くてもいいものを出せばお客様は来てくれる。来てくれたお客様は大切にする。その気持ちがぶれることはありませんでした。

この姿勢は、ご自身の店だけではなく、商店街そのものに対する姿勢ともなっています。


「商店街は、ひとつの家族なんだよ」

山口さんは学園坂商店街にお店を出して以来、30年もの長きにわたり、学園坂商店街の役員として、活力のある商店街作りに力を注いできました。

活力ある商店街作りに一番大事なことを伺うと
「商店街は、バラバラじゃだめ。ひとつの家族と思ってやらなくちゃ。」
とのこと。

「おせっかいの山ちゃん」と言われようと困ったときはお互い様。手を差し伸べあって、お互いに仲良くやることが大切なんだよ、と商店街の会合では口をすっぱくして言い続けているそうです。

その言葉どおり、山口さんの商店街での活躍は、なかなかのものです。


手作り 手探り 街作り

自分の店の前にあるレンタルボックス学園坂は、企画段階からかかわってきたこともあり、気になってしかたがない孫のような存在。

看板は木彫りで製作。
ネオンも取り付け、内装もチェック。
棚を作ったり、配置を考えたりして、商品が少しでも売れるよう尽力しています。


お手製の看板。「丸一日かかっちゃったよ。」

思わずお店に入りたくなります。


「ほらね。見てよ。」釣り糸をクイっと引っ張れば、高いところでも楽々水やりOKです。

商店街の高い位置にある鉢植えの花がいつも元気なのは、山口さんお手製のペットボトルで作った「高いところの水やり器」のおかげ。

なんでも作ってしまうのは、小さいときにおもちゃも何もなかったせいでしょうか。

山口さんは男ばかりの8人兄弟だったそうです。
何もないなか

不便があれば、考える。工夫する。作ってみる。やり直す。もう一度作る。

そんな経験を何度もしたからこそ、
「困れば工夫」「なければ作る」
のが当たり前の山口さん。

その才能を商店街のために惜しみなく発揮しています。


やってよかったレンタルBOX

レンタルBOX詳しくはこちらをご覧ください。
こだいら探検隊

よくよく見れば、ピエロのディスプレイも山口さんが端切れ板を使った工夫の結晶。

魅力のある商店街を作りたい。
毎日ウインドウショッピングして、ウキウキするような街にしたい。

それが山口さんの願いです。

以前に比べ、元気がなくなったといわれる商店街ですが、それでもレンタルBOXのような試みにチャレンジしてよかったといいます。

何かあるかなとのぞきにくる人、
出店をしていて、自分の商品が気になってくる人、
今度出してみようかなと覗きに来る人、

さまざまではありますが、確実に人の流れが北側に流れてくるようになったとのこと。

これからも魅力のある商店街にするために、できることはまだまだありそうです。

「動けなくなるまで動き、がんばりますよ。」

と力強いお言葉でした。



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