それぞれのまちで自分らしく「暮らす」そして「働く」。
向こう三軒両隣という言葉があります。
和気あいあいとしたご近所づきあい。
おじいちゃん、おばあちゃんからお孫さんまでの3世代同居の大家族。
かつてまちのなかにあった暮らしは、時代の変化の中で、いつしか思い出として語られるものになっていきました。
便利さや豊かさを手に入れるかわりに、何かをなくしてしまったかもしれない私たち。
いま、同じものを復活させることは難しいかもしれませんが、
新しい手法で、地域のつながりをつくり、
信頼と安心をベースとした暮らしを取り戻すことはできるかもしれません。
つながりが希薄化し、コミュニティの力が弱くなっている今だからこそ、
誰もが必要なときに必要な助けが地域の中で得られる仕組みが求められます。
まちには、助けを必要とする人と、それに応えて動ける人がいる。
足りないのは、その両者を結ぶ仕組みです。
わたしたちは、その可能性をコミュニティビジネスに見出し、
コミュニティビジネスの中間支援団体としてマイスタイルを設立しました。
子育て支援や介護など、直接コミュニティビジネス事業に携わるのではなく、それらのサポートを行う中間支援団体としての活動を選びました。
それは、地域にコミュニティビジネスの価値を伝え、コミュニティビジネスが芽を出し育まれる土づくりをすることが、まず大切であると考えたからでした。
まちに暮らす人たちの、暮らしの中の課題や不安を受け止め、支える仕事として、今後、コミュニティビジネスが果たす役割は、大きなものとなっていくでしょう。
まちの価値を判断する指標も、便利である、お洒落であるということ以上に、
「生活を支えるセーフティネットが充実していること」、「暮らすまちで自分らしく働けること」から生まれる価値が、大きくなってくるのではないでしょうか。
わたしたちは、その思いを、Mystyle@(マイスタイル)という名前に込めました。
「マイスタイル=自分らしく」には、後に続く言葉があります。
「暮らす」、そして「働く」です。
そして、名前の最後に添えた「@」には、ひとりひとりのホームタウンの名前が続きます。
ひとりひとりが、
家族や友人と暮らすまちで、
まちを元気にする仕事をつくり、たがいにつながりあいながら
働き、暮らしを営んでいく。
そして、自分らしく生きていく。
そこから生まれる価値は
「ソーシャルキャピタル」(=人と人の間にある見えない資産)とも言い換えられます。
わたしたちが、実現していきたいことは、
コミュニティビジネスを通じて、ソーシャルキャピタルを豊かにすることであり、
そこに、マイスタイルが最終的に目指すことがあります。