設立のきっかけ

マイスタイルの母体は、小学校のPTA役員仲間です。

マイスタイルが誕生する6年前。
2000年に、設立時のメンバーが小学校のPTA役員として出会い、
地域とつながりながら、1年間の活動を共にしました。

その1年は、地域のあたたかさを感じると同時に、課題に向き合う1年でもありました。
任期が終わったとき
「このメンバーで、これからも一緒になにかできればいいね。」という思いが生まれました。
子どもの手が離れ、そろそろ仕事に復帰したいと思い始めた時期でもありました。

家族の暮らすまちで、家庭を大切にしながら、打ち込める仕事。
まちに暮らす人たちの笑顔につながる仕事。
年齢や性別にとらわれず、始めたいと思った時に、誰もがチャレンジできる仕事。
それが私たちの望む仕事の形でしたが、当時、身近にそうした仕事はみつけられませんでした。

「なければ、つくればいい」
その発想で生まれたのが当NPO法人です。

設立のきっかけ 設立のきっかけ

私たちの目指すもの

それぞれのまちで自分らしく「暮らす」そして「働く」。

向こう三軒両隣という言葉があります。
和気あいあいとしたご近所づきあい。
おじいちゃん、おばあちゃんからお孫さんまでの3世代同居の大家族。

かつてまちのなかにあった暮らしは、時代の変化の中で、いつしか思い出として語られるものになっていきました。
便利さや豊かさを手に入れるかわりに、何かをなくしてしまったかもしれない私たち。
いま、同じものを復活させることは難しいかもしれませんが、
新しい手法で、地域のつながりをつくり、
信頼と安心をベースとした暮らしを取り戻すことはできるかもしれません。

つながりが希薄化し、コミュニティの力が弱くなっている今だからこそ、
誰もが必要なときに必要な助けが地域の中で得られる仕組みが求められます。
まちには、助けを必要とする人と、それに応えて動ける人がいる。
足りないのは、その両者を結ぶ仕組みです。

わたしたちは、その可能性をコミュニティビジネスに見出し、
コミュニティビジネスの中間支援団体としてマイスタイルを設立しました。

子育て支援や介護など、直接コミュニティビジネス事業に携わるのではなく、それらのサポートを行う中間支援団体としての活動を選びました。
それは、地域にコミュニティビジネスの価値を伝え、コミュニティビジネスが芽を出し育まれる土づくりをすることが、まず大切であると考えたからでした。

まちに暮らす人たちの、暮らしの中の課題や不安を受け止め、支える仕事として、今後、コミュニティビジネスが果たす役割は、大きなものとなっていくでしょう。
まちの価値を判断する指標も、便利である、お洒落であるということ以上に、
「生活を支えるセーフティネットが充実していること」、「暮らすまちで自分らしく働けること」から生まれる価値が、大きくなってくるのではないでしょうか。

わたしたちは、その思いを、Mystyle@(マイスタイル)という名前に込めました。

「マイスタイル=自分らしく」には、後に続く言葉があります。
「暮らす」、そして「働く」です。
そして、名前の最後に添えた「@」には、ひとりひとりのホームタウンの名前が続きます。

ひとりひとりが、
家族や友人と暮らすまちで、
まちを元気にする仕事をつくり、たがいにつながりあいながら
働き、暮らしを営んでいく。
そして、自分らしく生きていく。

そこから生まれる価値は
「ソーシャルキャピタル」(=人と人の間にある見えない資産)とも言い換えられます。
わたしたちが、実現していきたいことは、
コミュニティビジネスを通じて、ソーシャルキャピタルを豊かにすることであり、
そこに、マイスタイルが最終的に目指すことがあります。

私たちの目指すもの 私たちの目指すもの

事業コンセプト

思いを共にする方たちとご一緒に、未来へのバトンをたずさえて。

マイスタイルは、自分自身がコミュニティビジネスとして、まちに根ざし、現場のニーズを肌で感じ、それを事業に反映させていくことを大切にしています。

PTA仲間を母体に始まったわたしたちですが、やがて、構成メンバーは、男女、世代を超え、多彩さと専門性をもつNPO法人となりました。
活動エリアも、多摩エリア、広域関東圏と広がり、シナプスのようにつながりあい連携するインキュベーションネットワークを形成しています。

こうして発展しながらも変わらないことがあります。
それは、日々の暮らしへの視点であり、現場感覚であり、生活感です。
そこにわたしたちの源泉があります。

大局観を持ち、時代の潮流をキャッチするアンテナ感度に磨きをかけ、
小さくても強いコミュニティビジネスが、生まれ、活性化していくために、
現場をつなぎ、行動するNPOとして進んでいきたいと思います。

「暮らすまちで、仕事をつくる」ことは、
ひとつひとつは、小さな営みかもしれません。
それは、野原に咲く、小さな花に似ていて、
その一輪、一輪から、またタネが生まれ、
風に乗り、芽を出し、花開く。

見落としてしまいそうな小さな花も、
野原一面に咲きほこる時、見る人に喜びを与えるように
まちを支える仕事は、やがて確かな存在感となり、暮らし続けたいまちを形作っていくだろうと思います。

自らが楽しい、と感じること
自らがやりたい、あったらいいな、と思えること
それを、全力で取り組むからこそ、まちの元気を創出できると、私たちは考えています。

思いを共にする方たちとご一緒に、未来へのバトンをたずさえて、今を進んでいければ幸いです。

事業コンセプト 事業コンセプト