ふるさとプロデューサー育成支援事業「BRIDGE」 第2クール「破」
独自性と強いコンセプトを兼ね備えたビジネスプランへ
- 日 時
- 2015年9月28日(月)~10月9日(金)
- 場 所
- 多摩エリアを中心に、東京都内
実施プログラム
第2クール「破」の目標
第1クールで作成したビジネスプランに磨きをかける。
「発信」のノウハウとファシリテーションを学ぶ。
これらをもとに、第2クール研修最終日に、
「この研修で得られたこと」および「現場ものどって実践するアクションプラン」をプレゼンする。
プログラム
- 1日目(9月28日)
ガイダンス
地域での実践プレゼン
意見交換&総評 - 2日目(9月29日)
座学 想いの棚卸ワーク
個人面談
中小機構モニタリング - 3日目(9月30日)
座学&ワーク 自分の「型」を考える① 顧客・価値提案・主要活動
座学&ワーク 自分の「型」を考える② つながり方、チャネル
事前リサーチ&OJT フューチャーセンター - 4日目(10月1日)
座学&ワーク 動画講習&自己紹介動画製作
OJT 渋谷ヒカリエ PAPER MOVEMENT - 5日目(10月2日)
座学&ワーク わがまちCMプロットづくり
座学 ワークショッププログラム、決める会議と決めない会議
ワーク 多摩CBネットワーク 中間支援ギャザリングをデザインする① - 6日目(10月5日)
事前リサーチ&OJT 谷保エリア(やぼろじ、ここたの、コトナハウス) - 7日目(10月6日)
振り返り&分析 谷保エリア(やぼろじ、ここたの、コトナハウス)
座学&ワークショップ 中間支援ギャザリングをデザインする② - 8日目(10月7日)
OJT 多摩CBネットワーク 中間支援ギャザリング - 9日目(10月8日)
プレゼンテーション準備
OJT 明星大学 - 10日目(10月9日)
プレゼンテーション準備
OJTの気付きと地域での実践プログラムプレゼンテーション
※実施内容詳細は、下記をご覧ください。
講 師
萩原 修(はぎわら しゅう)
ふるさとプロデューサー / デザインディレクター / つくし文具店店主 / 明星大学デザイン学部教授 / 中央線デザインネットワーク代表 / 東京にしがわ大学職員
1961年生まれ。東京国分寺市育ち。
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。
大日本印刷株式会社で約10年、リビングデザインセンターOZONEで約10年働く。2004年に独立。日用品、住宅、店舗、展覧会、展示会、イベント、コンペ、書籍、雑誌、ウェッブサイトなどの企画、編集、プロデュース、ディレクションをてがける。
また、「コド・モノ・コト」「かみの工作所」「てぬコレ」「かみみの」「3120」「モノプリ」「中央線デザインネットワーク」「国立本店」「西荻紙店」「カンケイデザイン研究所」など独自のプロジェクトを推進。「旭川木工コミュニティキャンプ」「クラフト・センター・ジャパン」「東京にしがわ大学」「ののわ」「たまら・び」などにも参加。
名古屋芸術大学、武蔵野美術大学、東京工芸大学、大同大学、桑沢デザイン研究所、バンタンデザイン研究所などで講演や客員教授、非常勤講師などをつとめる。
著書に「9坪の家」「オリジンズ」「デザインスタンス」「コドモのどうぐばこ」などがある。
竹内 千寿恵(たけうち ちずえ)
スーパーバイザー / NPO法人MYstyle@代表理事 / 広域関東圏 コミュニティビジネス推進協議会幹事 / 多摩CBネットワーク発起人・世話人
商店街生まれの商店街育ち。大学卒業後、教育出版会社で編集に従事。
結婚後、1~2年おきに8回の転勤生活。その間の出産、子育ておよび両親の遠距離介護を通じて、地域のサポートの重要性を実感。
その体験がベースとなり2006年11月、コミュニティビジネス活性化を目指しNPO法人を設立。
仕事は現場主義。兆しを早くキャッチし、ゼロから1のプロジェクトをオリジナルに構築することを得意とする。
プロジェクトの立案から実施まで、スピーディー に推進し実現させることがモットーであり強み。
2人の子どもの母親でもあり、暮らしと仕事のバランスがテーマ。生活感を大切にしている。
室 諭志(むろ さとし)
NPO法人MYstyle@事務局
京都造形芸術大学 空間演出デザイン学科卒業。
卒業後、地元兵庫県の公立中学校で働く。
2014年に退職。
同年よりNPO法人MYstyle@事務局スタッフとして勤務。
鴨志田 結花(かもしだ ゆか)
NPO法人MYstyle@事務局
2013年7月より、NPO法人MYstyle@事務局スタッフとして勤務。
レポート
第1クール「守」では、ふるさとプロデューサーの「型」を学び、自分の「型」について考えました。第2クール「破」では、そこに地域での実践もふまえることで、研修生と研修生の地域らしさが加わった、独自性と強いコンセプトを兼ね備えたビジネスプランへと醸成させていくことを目的としました。
また、今回は、ふるさとプロデューサーに欠かせない「情報発信」および、地域をつなげる「ワークショップの手法」についても学び、実践したいプロジェクトの波及と拡散につなげるための手法を学びました。
概要
OJT
- ふるさとプロデューサーの現場を学ぶ
デザインディレクター萩原修の仕事の現場を体験しました。
1つめは、渋谷ヒカリエで開催される、かみの工作所の展示「PAPER MOVEMENT」の見学です。商品の魅力の伝え方を学ぶとともに、顧客との関わり、実際に作ったものがどう受け止められ、どんな反応が返ってくるのかを肌で感じていただきました。
2つめは、萩原修が教授を務める、明星大学デザイン学部の授業の見学です。
当日はコミュニケーションをテーマとした授業を実施しました。 - ファシリテーションについて学ぶ
ゲスト講師を招き、ファシリテーションについて学びました。
ファシリテーションとは、会議等の場で、発言や参加を促し、話の流れを整理したり、合意形成を補助することです。ファシリテーションをする人をファシリテーターと呼び、場のルール設定や補助、プログラムのデザインなどを設定も担う役割を受け持ちます。
プロジェクトを推進するためには、参加者の集合知が生まれ、合意形成が成される場が必須です。地域をつなぎ、より力強い動きを生むために、会議や対話の手法、場の活性化のノウハウを学びました。 - 地域資源を活かし、地域を面でとらえた魅力醸成の現場を学ぶ
地域資源を生かした地域の魅力づくりは、旧所名跡に依存する従来の観光が、体験型観光に変化しています。地域内外から人が集う現場をのフィールドワークから、魅力醸成のノウハウを学びました。
座学
- 第1クールで作成した「ビジネスモデルキャンバス」をもとに、地域での実践を踏まえ、地域の特色や強みと、自分らしさをプラスした、ビジネスモデルの「型」を作成しました。
また、今回はふるさとプロデューサーにかかせない「情報発信」についても取り上げ、動画を活用した発信とSNSやブログを使った発信、の2つのテーマで、実践講習も行いました。
実施内容詳細
1日目(9月28日)
ガイダンス
- 第2クールガイダンス
地域での実践プレゼン
- 地域で行ってきた実践についてプレゼンテーション
1人10分のプレゼンテーションと、20分のフィードバック
意見交換&総評
- 萩原さんより総評
2日目(9月29日)
座学 想いの棚卸ワーク
- 改めて、根幹にある思いの棚卸
- 改めて、目指すこと、これから
個人面談
- 本事業を通して達成したいこと
- 第2クールの目標と希望
中小機構モニタリング
- 現在の状況の確認
3日目(9月30日)
座学&ワーク 自分の「型」を考える① 顧客・価値提案・主要活動
- バリュープロポジションキャンバスとは?
ビジネスモデルキャンバスとの関係は? - バリュープロポジションキャンバスの書き方
- バリュープロポジションキャンバスを書いてみる
座学&ワーク 自分の「型」を考える② つながり方、チャネル
- つながっている人、つながりたい人のマンダラ図を書いてみる
事前リサーチ フューチャーセンター
- フューチャーセンターの事前リサーチ
キーワード:フューチャーセンター、ワークショップ、ファシリテーション
OJT フューチャーセンター
- (株)キュムラス・インスティチュート代表・岩井秀樹さんへのヒアリング・質疑応答
4日目(10月1日)
座学&ワーク 動画講習&自己紹介動画製作
- なぜ動画なのか?
- 撮影のポイントと動画作成ソフトの使い方
- 自己紹介動画製作
OJT 渋谷ヒカリエ PAPER MOVEMENT
- 萩原さんの手掛けるPAPER MOVEMENTの見学
5日目(10月2日)
座学&ワーク わがまちCMプロットづくり
- わがまちCMコンテストに応募することを前提に、30秒CMのプロットを作成
座学 ワークショッププログラム、決める会議と決めない会議
- なぜワークショップなのか? ソーシャルキャピタルとは?
- 決める会議と決めない会議、議論と対話
ワーク 多摩CBネットワーク 中間支援ギャザリングをデザインする①
- 野火止用水を歩きながら、ワークショッププログラムづくり
- 宿題:タイムテーブル作成
6日目(10月5日)
事前リサーチ 谷保エリア(やぼろじ、ここたの、コトナハウス)
- やぼろじの事前リサーチ
- ここたの、とれたのの事前リサーチ
- コトナハウスの事前リサーチ
OJT やぼろじ
- やぼろじの運営を手掛ける、Wakuwork代表・和久倫也さんへのヒアリング・質疑応答
OJT ここたの、とれたの
- 一橋大学の学生が中心に運営する、Cafe「ここたの」、
国立野菜と地域食材の店「とれたの」の見学
OJT コトナハウス
- 不動産のコーディネートを行っている、(株)N9.5・篠原靖弘さんへのヒアリング・質疑応答
7日目(10月6日)
振り返り&分析 谷保エリア(やぼろじ、ここたの、コトナハウス)
- 谷保エリアOJTの振り返り
座学&ワークショップ 中間支援ギャザリングをデザインする②
- 宿題のタイムテーブル発表
- 多摩CBネットワーク中間支援ギャザリングの、ワークショッププログラムを考える
8日目(10月7日)
OJT 多摩CBネットワーク 中間支援ギャザリング準備
- 多摩CBネットワーク中間支援ギャザリングの事前準備(会場設営、物品調達等)
OJT 多摩CBネットワーク 中間支援ギャザリング
- 多摩CBネットワーク中間支援ギャザリングへの参加
9日目(10月8日)
プレゼンテーション準備
- 10日目のプレゼンテーション準備
OJT 明星大学
- 萩原さんが教授をつとめる明星大学のコミュニケーションの授業に出席
10日目(10月9日)
OJTの気付きと地域での実践プログラムプレゼンテーション
- 1人10分のプレゼンテーションと、20分のフィードバック