ふるさとプロデューサー育成支援事業「BRIDGE」
地域の強みと課題を知って、魅力を活かした「地域ブランド」をつくるために
- 日 時
- 事前研修 2015年7月29日(水) - 7月31日(金)
第1クール 2015年8月24日(月) - 9月4日(金)
第2クール 2015年9月28日(月) - 10月9日(金)
第3クール 2015年12月7日(月) - 12月18日(金)
成果発表 2016年2月13日(土) - 2月15日(月) - 場 所
- 多摩エリアを中心に、東京都内
実施プログラム
プログラム
中小企業基盤整備機構が実施する「ふるさとプロデューサー育成支援事業」の研修受入先28団体の一つとして、地域の多くの関係者を巻き込み、地域の特色を活かした産品をブランド化し、域外に売り出す取組の担い手となる人材を育成することを目指した、30日間の研修を実施しました。マイスタイルでは7名の研修生を受け入れました。
- 7月29日(水)~7月31日(金)
事前研修(NPO法人ETIC.が実施) - 2015年8月24日(月)~9月4日(金)
- 第1クール「守」
- 2015年9月28日(月)~10月9日(金)
第2クール「破」 - 2015年12月7日(月)~12月18日(金)
第3クール「離」 - 2016年2月13日(土)~2月15日(月)
成果発表会(中小機構・NPO法人ETIC.・産経新聞社が実施)
※研修の合間では、自分の地域での実践を行い、その成果について、次クールの最初にプレゼンテーションを行いました。
※実施内容詳細は、下記をご覧ください。
講 師
萩原 修(はぎわら しゅう)
デザインディレクター / NPO法人MYstyle@理事 / 明星大学デザイン学部教授
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。大日本印刷株式会社で約10年、リビングデザインセンターOZONEで約10年勤務後、2004年に独立。
日用品、住宅、店舗、展覧会、展示会、イベント、コンペ、書籍、雑誌、ウェブサイトなどの企画、プロデュースをてがける。
主にてがけたプロジェクトとして、
「つくし文具店」「コド・モノ・コト」「かみの工作所」「てぬコレ」「かみみの」「3120」「モノプリ」「中央線デザインネットワーク」「国立本店」「西荻紙店」「カンケイデザイン研究所」
「旭川木工コミュニティキャンプ」「クラフト・センター・ジャパン」「東京にしがわ大学」「ののわ」「たまら・び」「国分寺さんち」など。
著書に「9坪の家」「オリジンズ」「デザインスタンス」「コドモのどうぐばこ」などがある。
竹内 千寿恵(たけうち ちずえ)
NPO法人MYstyle@代表理事 / 広域関東圏 コミュニティビジネス推進協議会幹事 / 多摩CBネットワーク発起人・世話人
商店街生まれの商店街育ち。大学卒業後、教育出版会社で編集に従事。
結婚後、1~2年おきに8回の転勤生活。その間の出産、子育ておよび両親の遠距離介護を通じて、地域のサポートの重要性を実感。
その体験がベースとなり2006年11月、コミュニティビジネス活性化を目指しNPO法人を設立。
仕事は現場主義。兆しを早くキャッチし、ゼロから1のプロジェクトをオリジナルに構築することを得意とする。
プロジェクトの立案から実施まで、スピーディー に推進し実現させることがモットーであり強み。
2人の子どもの母親でもあり、暮らしと仕事のバランスがテーマ。生活感を大切にしている。
鴨志田 結花(かもしだ ゆか)
NPO法人MYstyle@事務局
2013年7月より、NPO法人MYstyle@事務局スタッフ。
室 諭志(むろ さとし)
NPO法人MYstyle@事務局
京都造形芸術大学 空間演出デザイン学科卒業。
卒業後、地元兵庫県の公立中学校で働く。
2014年に退職。
同年よりNPO法人マイスタイル@事務局スタッフとして勤務。
レポート
概要
本研修は、中小企業庁「ふるさとプロデューサー育成支援事業」の受入団体として実施したものです。
本研修では、「コンセプトを創造し、市場を創り出す力」、「多様な主体を巻き込む『地域ネットワーク力』」の2つのプロデュース力 に重点を置いてプログラムを展開していきました。
ビジネスプランやコンセプトづくりを学ぶ「座学研修」に加え、独自のコンセプトと強みを持って活動する事業者を訪問し、実際の商品開発や販売の現場にも立ち会い、「ものを作ること」「その魅力を伝えること」「顧客に手に取ってもらうこと」を実際に体験する「OJT研修」を実施しました。
また、座学研修で学んだ内容と、OJT研修で得た気付きを活かし、実際にイベントや企画を立案し、それぞれの実践も行いました。
独自性と実現性を兼ね備えたものへと発展していくことを目指し、実践から得たデータを分析し、自身のコンセプトやビジネスプランにフィードバックしていきました。
実施内容詳細
第1クール「守」
第1クール「守」では、OJTと座学を組み合わせ、ふるさとプロデューサーの「型」について学ぶとともに、座学では、それぞれの立場で「自分の型」を検証しました。
これらをもとに、第1クール研修最終日「この研修で得られたこと」および「現場に戻って実践するアクションプラン」のプレゼンテーションを行いました。
詳しくは、第1クール「守」のレポートをご覧ください。
http://mystyle-kodaira.net/archive/furupro1-2015/
第2クール「破」
第2クール「破」では、第1クールで学んだことを基に、地域での実践もふまえることで、研修生と研修生の地域らしさが加わった、独自性と強いコンセプトを兼ね備えたビジネスプランへと醸成させていくことを目的としました。
また、ふるさとプロデューサーに欠かせない「情報発信」および、地域をつなげる「ワークショップの手法」についても学び、実践したいプロジェクトの波及と拡散につなげるための手法を学びました。
詳しくは、第2クール「破」のレポートをご覧ください。
http://mystyle-kodaira.net/archive/furupro2-2015/
第3クール「離」
2か月の現場での実践をふまえて醸成されてきたものをもとに、第3クールでは、「プロデューサー視点」に軸足を置き、研修生自身のふるさとプロデューサーとしての型についての「夢とそろばん」を明確にし、今後の現場での力強い実践に向けて離陸することを目指しました。
研修最終日には、短期、中長期の事業計画を発表しました。
詳しくは、第3クール「離」のレポートをご覧ください。
http://mystyle-kodaira.net/archive/furupro3-2015/
マイスタイルなふるさとプロデューサー研修生日記
研修期間中、ふるさとプロデューサーを目指し、全国からマイスタイルに集まった7名の研修生の活動を、研修生のみなさんの目線からそれぞれ発信しています。
ブログへのリンクは、以下をご覧ください。
参加者の声
- 「自分が暮らす町への意識が変わった」
マイスタイルが掲げる「暮らすまちで、仕事をつくる。」まさにこの極意を伝承していただけたような気がします。
これまではただ住んでいる町でしかなかったが、研修に参加したことがきっかけで地域への関心が高まりました。研修の中で人がつながり、様々なプロジェクトが生まれてくる様を目の当たりにし、地域に対し今まで気がつかなかった魅力や可能性を感じれるようになりました。今では地域内の仕事も増え、町を歩けば誰かが声をかけてくれる、そんな幸せが自分だけでなく自分の家族にまでも及んでいます。(イラストレーターナド・小坂太一) - 「やりたい仕事に根が張り、ちょっと芽が出た。」
農業と暮らす人をデザインの力でつなげたい。この研修まで漠然とそう思っていました。
ただ、どう動けばいいのかまったく分からず、時間だけが過ぎてました。
昨年研修に参加し、地域で活躍されている方々の話しをお聞きし、それを自分ごとに置き換えて考え、分析、振り返る。この考え方はクセがつくほど習慣になりました。また、これからの自分の活動について、具体的にシュミレーションすることで、自分の目指す方向へのモヤモヤが晴れて、なんとなく見えてくるようになりました。
さらに、この研修で「農業デザイナー」という肩書きができたことで、周りの反応が一気に変わりました。そうした肩書きで自分のやりたい農業に関する仕事の依頼も増え、自分自身、覚悟みたいなものが生まれました。
そして一番の収穫は、仲間ができたことです。マイスタイルのスタッフ、一緒に学んだ仲間。ふるプロの同期。このメンバーの一人一人の活動が、今でも刺激になりそして行動への力になっています。
とにかく研修が楽しっかたです。また集まって研修したいくらいに。
これからも、学び、活動しながら、もっと大きく成長していきたいと思います。
(農業デザイナー 南部 良太) - 「モヤモヤがスッキリ整理され、やりたいことが明確になり、そして、やっちゃってます(笑)」
マイスタイルのBRIDGE研修は、フィールドワークとデスクワークの時間割バランスが絶妙で、あっという間の30日でした。多摩エリアで活躍されているプロデューサーのお話をじっくり聴いて、ふりかえり、そして自分ゴトに落としこむ。表面をなぞらえるのではなく、深い深い濃密な時間でした。「ああ、こうすればいいんだ」ということが分かっちゃったので、研修仲間に披露した「ふるさとプロデューサー」としてのプランを一歩づつ地元弘前市で進めています。マイスタイル、最高☆(川村正弘) - 「2つの視点」
今までプレイヤーとして仕事をしてきた自分が次のステップへ行くために研修へ参加しました。様々なOJTや綿密に組み立てられた座学から、ふるさとプロデューサーの型からすぐに使えるスキルまで、幅広く学ぶことができました。今後も自分はプレイヤーとして活動していくのだろうと思っていますが、マイスタイルの研修でプロデューサーという「2つの視点」を得られたことで、取り組む事業へのやる気が益々高まったのは言うまでもありません。(渡辺歩) - 暮らす街で仕事をつくる、「コミュニティビジネス」とは何かを学びました。
地域で活躍している「あの人」は何の仕事をして、どうやって稼いでいるのか?
サラリーマンである私は、地域のコミュニティに関わることなく生活し、地域で活躍している人たちの生業について知りたかった。
その謎を余すところなく知ることができる研修。謎は全て解けた。かも(岩崎仁) - 「ワクワクしたくないですか?」
私は行政への転職1年目、本事業に全く関連していない部署ですが参加をさせていただきました。
マイスタイルを選んだ理由は”ワクワクできる”そんな気がしたからです。
いざはじまってみると行政の仕事、と同時に私自身が何をしたいのか、どうなりたいのかを呼び起こすような時間を過ごし、仲間と共有しながら考える→実践→ふりかえることで創造が膨らみ、実現にむけて必要なスキル・目利き・進め方を学びました。仲間をはじめたくさんの”出会い”をいただいたことはここでしかないものでした。
今はふるさとプロデューサーとして何ができるのかを模索しながら走り出した、そんな自分や行政の可能性にワクワクしています。
「暮らすまちで、仕事をつくる」をテーマにしているマイスタイルの取り組みは行政のあるべき姿(協働)に極めて近いと感じました。BRIDGEコース(30日間)への参加は現場を離れるため調整のハードルもありますが、ぜひ行政マンに飛び込んでいただきたいです!(西尾市役所・村田裕昭)